はじめに
唐突ですが、あなたは、どのくらい資産の運用やお金の活用について自信がありますか?
日米でこの質問をした結果、自信があると答えた人は、アメリカ人76%に対して日本人12%だったのです。
(資料:金融広報中央委員会による「金融リテラシー調査」(2019年)
お金の正しい知識や判断力を
金融リテラシーといいます。
金融庁では『最低限身につけてほしい金融リテラシー』など金融教育を促進しています。
しかし、この結果から分かるのように、金融知識に自信があると答えられる人はごく僅かである現状があります。
さらに日本人に子供のころに金融教育をしてほしかったかと質問すると、実に80%以上の方がYESと回答しています。
ぜひ、家庭でも金融教育を取り入れ、お子様の将来にお役に立ていただきたいです。
実践すべき金融教育内容
未就学児
幼児の場合、生活や遊びの中で学んでいくことがメインの年齢ですよね。
金融教育となる代表的な遊びが、お店屋さんごっこです!これも学習なのです。
4歳~6歳では‟スタートしたレジのお金よりもお金を増やすこと‟と‟どうしたら売れるのか考えること”を課題にすると商売の仕組みも楽しみながら身に付きます。
特にお店屋さんが何人かいると、競争心から、工夫した商品を考えたり、値段を変えたりと子供自ら様々な発想が生まれます。
幼児で身に付けたいことは『物を買うにはお金が必要』『普段使っているお金はパパやママが仕事を一生懸命して稼いでいる』という現実を当たり前にすることです。
[実践していました]
元々お店屋さんごっこが大好きな娘に、自分が作った作品を販売する本格的なお店屋さんごっこを提案したことがあります。
私がハンドメイド作品をネット販売してこともあり、作品作りから商品写真を撮って、非公開で商品登録するところまで一緒にやりました。
最終的には、祖母が200円で買ってくれました…笑
楽しみながら、商売の流れや価格設定・商品のクオリティーの必要性などを学ぶ機会になりました。
おすすめの教材—————–*
小学生
低学年には、ご自身の仕事の話を積極的にしてみましょう。
社会ではどのようにお金が動いているか仕組みを伝えます。
お金は有限であることなど大切さを学ばせます。
また、硬貨や紙幣のそれぞれの価値を正確に認識できるようになることも重要です。
実際に買い物に行って、お金を財布から支払うことも実践してみましょう。
低学年・高学年問わず、お子様の成長に合わせてお小遣いを与え、貯金をすることも教えていきたいですね。
使わなかった分を貯金するのではなく、予め貯金額を決めて先に貯金をすること、継続すると増えていくことを理解してもらいましょう。
お年玉などについても同じように先取り貯金を行いましょう。
貯金箱でもよいのですが、口座を開設し通帳を記帳することで銀行の利用の仕方・機能なども学ばせることができます。
[私も実践しています]
私の娘は小学1年生なのですが、この制度を実践したうえで、半年に1度、貯金できた金額の5%をボーナスお小遣いとしてあげています!
お小遣いが1か月500円で、どのくらい貯金するか子供と話して、最初は100円と決めた先取り貯金額ですが、途中から200円貯金に回すように子供自ら変えていました。
半年に1度のボーナスお小遣いを渡した際に口座へ貯金もしてきましたよ!
本人も通帳を見てとても嬉しそうでした!!
おすすめの教材—————–*
中学生
中学生までに、生活費などのお金の使い方、お金の増やし方についても伝えたいですね。
中学生になると大人が思うよりも、社会やお金に興味を持っています。
お小遣いの収支をアプリや手帳で管理してもらいましょう。
また、SNSなどから詐欺に遭わないように『お金を守る力』を養いましょう。
具体的には[ネット上の人に個人情報を明かさない][お金の貸し借りを絶対にしない][金銭を要求されたら必ず相談する][犯罪事例を伝える]などが有効です。
未成年を狙ったSNS上の詐欺も多く摘発されています。子供自身を守ることに繋がりますので、学習に取り入れることをおすすめします。
おすすめの教材—————–*
高校生
高校生からは、収支の管理に加えて資産運用や保険などの金融商品、社会保障制度クレジットカードの使用方法など具体的な学習が望ましいです。
進学・就職する前に金融知識をしっかりと学んでもらうことで、お子さんが自立したときの財産管理力の向上に繋がります。
収支のバランスや将来の必要資金を理解するためには、ライフプランについて学ぶことも得策です。
自分の将来が漠然としている年齢ですので、‟このライフイベントではこのくらいの金額がかかるのか‟と知っていれば、計画性を持った将来が描けるようになります。
また、2022年4月からは投資信託についての授業も始まりますね。
リスク管理をはじめ資産運用を学ぶことで、長期的な資産形成が社会人1年目からできるようになります。
おすすめの教材—————–*
大学生・大学院生
成人年齢が2022年4月から18歳へ引き下げられますね。
18歳でも自己責任能力・管理能力を問われる時代です。お子さんが困ることのないように具体的な学習を取り入れましょう。
高校生の学習内容でもふれましたが、大学生も、
収支の管理・資産運用や保険などの金融商品・社会保障制度・クレジットカードの使用方法は最低限身に付けておきたい内容です。
特にクレジットカードやカードローンなど借金に関する知識は教えておくべきです。
社会人目前のこの年齢では、ライフデザインを具体的に描きましょう。
『人生で実現した夢』や『どのような仕事・生活がしたいか』などを考え、そのために学生の内から動けるものはないか考え実行しましょう。
自分の目標・目的を見出し、それを実現するために何をすべきか考えて行動することが、経済的成長・自立に繋がるのです。
そして、大学生のみなさんは忙しいながらも時間があります。
社会人になり就職すると多くの人は、時間の対価として給与を受け取りますね。老後はその給与を取り崩して充実した時間を過ごすのです。
時間とお金は切っても切り離せないものです。
今、学ぶこと・考えること・行動することが今後の将来に大きく反映してくれます!
2024年から18歳以上の人は新NISAも加入できます。
長期運用、分散投資など具体的な投資信託を始めることも第一歩だと感じます。
おすすめの教材—————–*
さいごに
金融教育は昨今様々なところで、話題になっています。
それこそ、自助努力が必要な時代になっているということです。
お子様の金融教育の必要性を実感していただき、継続して実践いただくことが大切だと感じております。
中学生以上のお子様の場合、ご両親からなかなか真面目な話は聞きにくいこともあるかもしれません。金融機関や各自治体でもセミナーなどの講習が受けられます。
ぜひ、ご活用くださいね!!
この記事が、あなたのお子様への金融教育のきっかけになれば幸いです。
学生・社会人問わず、基礎的なお金の知識はこちらで解説しています。
ぜひ、ご覧ください。
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